1等当選でテレビゲーム機が当たるなどと謳って営業していたくじ引きの露店が、じつは空くじばかりで御用となった―ってなニュースを受けて、「とくダネ!」はくじ店の実態調査に乗り出したという。
神奈川県の祭りに出ていたとある露店は、1回300円で「1番」が出ると1等のゲームソフトがもらえる。以下、10番(10等)までが当たりで、キャラクターグッズやエアガンなどのおもちゃが当たる仕組みになっていた。露天商は「うちはちゃんと(当たりが)入ってる。(詐欺の店と)同じように見られては困る」と自信たっぷりだ。しかし、観察していると、子供たちが86回くじを引いて、当たりは10等が1度出ただけだった。
「1等」入ってはいたが…当選確率は「企業秘密」
本当に当たりくじは入っているのか。露店側からの「(くじの)箱の中を全部開けてみよう」という提案を受けて、くじを開封した。すると3等、2等などは出たが、子供たちの目当てである1等ゲームソフトはなかなか出ず、38回目でようやく当選した。「たしかに当たりは入っていた」(ナレーション)が、当選確率は「企業秘密」だという。
もっとも、これが許されざる、糾弾すべき問題なのかといえば、街の声には、そうしたくじのインチキ臭さに許容的な意見も少なくなかったという。ホントか嘘かわからないといった面白さが認められる領域は、昨今ますます狭まりつつあるようだが、お祭りのくじ店などは数少ない例外なのかもしれない。
スタジオでは司会の小倉智昭が「暗黙の了解があるんですかね」とコメンテイターの竹田圭吾(国際ジャーナリスト)に話しかけたが、竹田は「全然、納得いかない。1等4本ぐらいにするか、もっと豪華な景品にすべきだ」と、コストパフォーマンス改善を求めていた。