首都圏はゲリラ豪雨に見舞われ都心の道路が川のようになっても、水ガメのダムにはいっこうに水が溜まらない。そんななか、東京・小河内ダムの奥多摩湖で21日午後(2013年8月)、12年ぶりに人工降雨装置を使った雨降らしが行なわれる。
ヨウ化銀の粒子放出!「水蒸気の結晶」で雨を呼ぶ
ヨウ化銀を燃やしてその粒子を煙突から空に向けて放出し、上空の水蒸気から氷の結晶を作って2~3時間後に雨粒を降らせようというのだ。ただ、それには上空に雨雲があることと、甲府から奥多摩湖に向って西風が吹いていることが条件だ。現地を取材しているリポーターの原元美紀によると、21日は最適な条件が整うということで装置を稼動させる。
同じヨウ化銀を使って、威勢よくロケット砲で雨降らしを行なっている中国に比べると、まどろっこしい感じもするが、さてどの程度まで成功するのか。
司会の羽鳥慎一「あんな小さな装置で大丈夫かと思うでしょうが、前回の12年前はすごかったんですよ」
作家の立花胡桃「あんな装置があるとは知らなかったですね。できたらドラえもんの魔法の道具みたい。ただ、雨雲を呼ぶことはできないんですよね」
台風12号次第で日本列島山沿いに雨
東京よりもずっと深刻なのは西日本だ。香川県高松市は雨が1滴も降らない日が15日も続いている。このため、四国の水ガメのひとつ早明湖ダムの貯水率は30%を切ってしまい、9月上旬には貯水率ゼロと予想されている。
ただ、期待されるのは沖縄・宮古島を21日朝通過した台風12号で、湿った空気が西日本に流れ込み、21日から22日にかけて西日本の山沿いを中心に雨をもたらす可能性があるという。ゲリラ豪雨で土砂崩れは困るが、雨は欲しい。
落語の「夕立屋」は龍が夕立を売りに来る。