ワイドショーが大衆に警鐘を鳴らす二大対象物といえば、パッと思いつくのは登山に自転車運転。もうちょっとほかに鳴らすべき大きなモノがありそうな気がしないでもないが、とにかく、この夏の警鐘はザ世界遺産の富士登山一色となりそうだ。
富士山の山開き日のけさ1日(2013年7月)は、アウトドア派ベテランリポーターの井口成人が現地からナマ中継の大盤振る舞い。富士山を登りながら生き生きとVTRリポートしてくれたところによると、案の定、軽装、サンダルで登る人(外国人)、タウン系カジュアルで登る人(日本人)などが見つかった。
もっとも、彼らは「行けるとこまで行こう」的な発想らしく、サンダル外国人は岩がちな7合目あたりになると断念して下りて行ったそうな。また、危ない無謀な「弾丸登山」の人も案の定、見つかったとのことである。
「近くで見ると美しくない。遠くから見たほうがいい」
ところ変わってスタジオでは、富士山に登った者、登りたくない者、入り乱れての「富士山談義」。ジャーナリストの青木理は「ボクは登ったこともないし、登るつもりもない」「遠くから見て美しいものは、近くで見ると美しくない。遠くから見たほうがいい」と、典型的な「富士山は遠きにありて見るもの」的な論を展開した。
すると、富士登山経験者の石原良純(タレント)が「何言ってるんですか! 行きましょうよ。登ったらイイことあるかもしれませんよ」と暑苦しく反論(?)していた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト