動画サイトのYouTube(ユーチューブ)を見ていると、いろんな動物の活躍ぶりに驚かされることが多い。こんなことは人間にしかできないだろうといううぬぼれは通用せず、人間もウカウカしていられないんだなと思わされるが、最近も海外でちょっとした評判になっている人間じみた猿がいる。「ジュースを買うフサオマキザル」である。
海外で反響「友人でも釣り銭返さない奴いるのに…」
投稿者の説明によると、この猿は東北サファリパークのサル劇場に出演する「アキちゃん」だ。小柄なアキちゃんは人間から小銭を受け取ると、飲料の自販機の前に置かれた台に飛び乗って、2枚投入した。飲み物の好みはそうこだわりがないらしく、ボタンをランダムにバンバン叩きはじめた。そのうち、ひとつがヒットして、ガタガタと飲み物が落ちてきた。どうやらペットボトル入りのグレープフルーツジュースのようだ。
さっそく取り出し飲み始めるのかと見ていると、まずは返却されたお釣りを小銭をくれた人に返す律儀なアキちゃん。その後で、ボトルを取り出し、キャップを人間に緩めてもらうと、自分で開けて飲み出した。
動画には英語の視聴者コメントも多く付いていて、ざっと見てみると、「猿はイイ。小さいのに、人間を超えている」「人間の友人でも釣り銭なんか返さない奴がいるのに、この猿は誠実だ」などとアキちゃんを賞賛するモノと、「紐でつながれ、かわいそうな猿だよ。本当ならば野生に暮らして、バナナを食べてるはずなのに」と同情するものに二分されているようである。
ボンド柳生