「未来の学校」IT技術で先生いらず!勉強相手はパソコンだけで子ども大丈夫なの?

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   小中学生向け教材はこんなところまで進化していた。東京ビッグサイトで「教育ITソリューションEXPO」が開催中だ。4回目を迎えて過去最多の600社が出展している。目を惹くのは最新のIT技術を使った直径80センチの「動く地球儀」。キャスターのテリー伊藤も「すごい!」と感嘆の声を上げた。

   JAXA(宇宙航空研究開発機構)や国立環境研究所からの情報が次々と更新され、「気象会社「ウェザーニュース」の気象情報で世界中の雲の動きや天気図もリアルタイムで表示される。GPSを装着しているクジラが大海原を回遊する動きまで知ることができるのだ。価格は400万円で、8月(2013年)に発売予定という。

宿題も児童一人一人に別々の課題

   ゲーム感覚で漢字の書き方を学べる「小学館デジタルドリルシステム」は、教室の中で個人授業もできる優れものである。西村綾子レポーターが挑戦して、「右」という字をディスプレーに書いたところ、筆順が間違って×と採点された。これは小学生向けの教材で、先生が宿題を出すときも、児童全体に同じ課題を出すのではなく、各児童に合わせた課題を設定できるなど家庭教師の役目も果たせる。

   心配なのはゲームと同様に、児童が夢中になり過ぎてしまわないかという点だ。はるな愛(タレント)が「便利でいいけど、『先生プリントが足りませ~ん』などの楽しい会話がなくなり、コミュニケーションがおろそかになりませんか」と問題提起した。

   菊池幸夫(弁護士)「はるなさんの指摘は本筋な点だと思いますね。ディスプレーを見て何もしゃべらない、目を合わせないでは困っちゃうし、コミュニケーション能力が低下してしまう」

   展示場では未来授業として、ノート、教科書いらずのパソコだけの模擬授業を開いていたが、懇切丁寧な先生のおかげで、会場を訪れた大人の生徒も先生を見ずに机のパソコンに向きっぱなしだった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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