<今週のワイドショー>「福島原発停電」2日間原因わからず…東電いまだ危機感なし

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   18日月曜に起きた東京電力福島原発の停電による冷却システム停止について、本サイト「J-CAST」にまことにもっともなコメントが寄せられた。「『大山鳴動して鼠一匹』とは、前触れの騒ぎばかりが大きくて、実際の結果の小さいことのたとえ。今回の事件は、原因はショボイ(ネズミの感電)が、重大な結果(メルトダウン)になりかねなかったのだから、この言葉はふさわしくない。小さなことでも油断しているとそれがもとで大きな危難を招くのだから、「大山も蟻穴より崩る」の方がふさわしい」(あまのじゃく)というのである。

   たしかに、原子炉や使用済み核燃料の冷却が止まると、取り返しのつかない深刻な被害をもたらすことを2年前に痛感したはずなのに、東電の危機意識の欠如は相変わらずだった。

仮設で防水・密閉お座なりだった配電器

   その「いまそこにある危機」をワイドショーはどう伝えたか。「福島原発『停電』復旧せず!燃料プール冷却ストップで温度上昇―今晩ヤマ場」(フジテレビ系「とくダネ!」)と停電の翌日に伝え、停電の原因がわからず、冷却ストップがもう1日続くようなら危ないと警告した。

   20日水曜に配電器にネズミが入り込んでショートしたのが原因とほぼ判明したが、今度は配電器は仮設で屋外に置かれ、防水・密閉もお座なりだったことが明らかとなった。「犯人ネズミでよかった!『福島原発停電』事故から2年たっても依然綱渡り」(テレビ朝日系「モーニングバード」)、「福島原発冷却システム停止『昭和の学生下宿のようなお粗末さ』」(「とくダネ!」)、「停電だけじゃない!福島原発2年たって『仮設設備』寿命…汚染タンク劣化」(TBS系「朝ズバッ!」)と、一歩間違えると再び原発が暴れ出しかねない状態であることを伝えた。(テレビウォッチ編集部

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