性同一性障害を知ろう!国内に1万5000人「同性愛」と混同されがちな現状

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   メインテーマのタイトルは「家族で向き合う『性同一性障害』」という内容だった。日本には1万5000人がいて、本人はもちろん、家族の悩みも深いことは理解できるが、「性同一性障害の現状や課題などを家族の目線を通してお伝えします」という企画にどれほどの一般性があるのだろうか、いささか疑問を持たざるを得なかった。

   ただ、有働由美子キャスターがこんな指摘をした。「アメリカ赴任の時、向こうはゲイもいろいろいて、性同一性障害などともグチャグチャになっていて、その区別がわからないと傷つけてしまうんですね。なによりも知ることだと思いますね」

体と心それぞれに男女の性。組合せは4つ

   そもそも、性同一性障害というのはどういうものなのだろう。体の性別に男と女があるように、心にも男女の性別がある。これを組み合わせれば4つのケースが出てくるはずだ。体と心が「男・男」、「女・女」に対して、「男性」の体を持って生まれたが心の性は「女性」というのをMTF(Male to Female)、「女性」の体を持って生まれたが心の性は「男性」というのをFTM(Female to Male)と呼ぶ。

   子どものころから自分の体に違和感を抱き、第二次性徴が始まる思春期に違和感は強まり、カミングアウトするケースが多いという。有働がいうように、たしかに同性愛や女装愛好とは違うのだ。

   石川宗君(高校生)は戸籍上では女で、3年前までは石川まりあだった。子供の頃から男物の洋服が好きで、学校にはセーラー服でなくガクランを着て行きたいといっては母との喧嘩が絶えなかった。8か月の交渉で学校側が認め、ガクランで通っている。

   精神科医の針間克己氏はこう言う。「子供が自分の性別の服装を嫌がるとか、自分の性器を嫌うのはよくある事です。6~7歳までは見守る方がいい。高校生になって自分からその話を出したらよく聞いてあげる事です。また理解をするためには、テレビでオネエやオナベの発言を頭ごなしで馬鹿にしない事です。子供の心が離れますから」

   家族にいなくても、友人や知人、職場の同僚の中には「性同一性傷害」カミングアウトしたり、人知れず悩んでいる人がいるかもしれない。まずはどういうものなのかを知ることだろう。

(磯G)

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