冬の連続ドラマが出揃った。この時期のドラマは年末年始のスペシャルもので食傷気味ということもあって、毎年低調だ。今シーズンもパッとしない。初回放送で視聴率が最も高かったのは「とんび」(TBS系日曜よる9時)の17・0%だった。日曜劇場という看板番組で、内野聖陽と常盤貴子という実力俳優に人気の佐藤健とくればトップも当然か。しかし、それで17・0%というのはちょっとさみしい。
「とんび」を除くと初回15%を超えたドラマはなかった。月9の「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジテレビ系月曜よる9時)は剛力彩芽を初主演にもってきて14・3%は、出演者・スタッフとも不満だろう。「LAST HOPE」(フジ系火曜よる9時)14・2%、「おトメさん」(テレビ朝日系木曜よる9時)13・6%、瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛というシュンの俳優を揃えた「最高の離婚」(フジ系木曜よる10時)も13・5%と、期待されたほどの人気になっていない。
逆に、放送時間の割に健闘しているのが「信長のシェフ」(テレビ朝日系よる11時)で11・6%と、あまたのゴールデンのドラマより高い。アイドル系玉森裕太主演、人気コミック原作というのが大きいのだろう。それにしても、夜中近くに毎回すばらしく美味しそうなものが登場する罪作りな番組だ。(テレビウォッチ編集部)