覚せい剤使用で有罪になったタレントの酒井法子(41)が、3年の執行猶予が終わって芸能界に復帰した。「碧空の狂詩曲~お市の方外伝」 は織田信長の妹・お市の役だ。その稽古場をきのう3日(2012年12月)にキャスターのテリー伊藤が訪ねた。
「疲れが取れちゃったりとかがあると、次に手を出してしまった」
先月24日の復帰会見を「スッキリ!!」も長々と伝えた。
テリー「1時間10分も記者会見、がんばったなぁ。『スッキリ!!」』見た?」酒井「録画はしてあるんですけど、意外と小心で見てないんです」
会見では「どうして覚せい剤をやったか」と問われたが、ことばを濁していた。「甘い考えでバカだったとしかいえません」としか答えていない。テリーはここから聞き始めた。「正直いって、なんでやっちゃったの」と話を向けたが、酒井はやはり「認識が甘かったし、責任感がなさ過ぎたというか」としか言わない。
テリー「普通なら、旦那がやってたら『やめなさいよ』という」
酒井「何もかもおかしいです。私って」
テリー「のりピーも一緒になってやるというのは何だったの」
酒井「わからないままにそうなっってしまったんです。何だったんだろうと思う」
テリー「旦那さんがやってて、やってみないかといわれて、そんな感じだったの」
酒井「そうです」
テリー「1回目があって、2回目、3回目といくのは何なの」
酒井「うーん、うーん。(長い沈黙)疲れが取れちゃったりとかがあると、次に手を出してしまったりとか」
テリー「オレも朝『スッキリ!!』やってるから疲れるよ(笑い)。夫婦が普通のとき、『私たちっておかしくはないの』とかニュートラルな会話ってないの」
酒井「ありました。罪の意識は持ってましたし、自分たちを離そうという話もありました。それがマヒしてしまった」
テリー 「手に入れるのは?『あんた買ってきてよ』とか」
酒井「お買い物じゃない」(笑い)
テリー「お酒だったら買い置くとか」
酒井「同じようなものじゃないですか」
「心の支えは子ども。『ママもうだめだよ』って声をかけられた」
テリー「お子さんもいますよね。小学生だってわかるでしょ」
酒井「普通に一緒に生活してました」
テリー「『ちょっとあっちへいってなさい』とか?」
酒井「事件のことを根掘り葉掘り、なんで言わなきゃいけないのかなって思うんです。それが私の仕事であり使命でありますが、私一人のことならいいけど。話せる範囲で話さなきゃいけないとは思うんですけど。言わなきゃいけないんですか」
テリー「同じような境遇の人たちにわかるんじゃない? のりピーが覚せい剤を卒業して立派に生きていることが参考になる」
酒井「参考になるかわかりませんけど、自分ではバカだったなということと、気づいた時は遅いということ」
テリー「逃走したのはなぜなのかなあ」
酒井「頭が真っ白になっちゃって」
テリー「心の支えはあったでしょう」
酒井「子どもだった。『ママもうだめだよ』って声をかけられた。謝りました。抱き合って泣きました」
テリー「人間としても女優さんとしても、ひとまわり大きくなったと思う」
酒井「そうですか」
「こんな歌を歌えるのりピーがすごくいい。ちょっと歌おうか」とテリーが言い、2人で歌い始めた、「あとどれくらい…」と「碧いうさぎ」だ。「切なくなれば あなたの声が聴こえるかしら」と一人でアカペラで歌った。
インタビューは20分くらいだったという。テリーは「一緒にいるとすごい存在感がある。これからは悪役もできる女優になる可能性がある」と語る。
司会の加藤浩次「3年間が今後の仕事になる。その評価がどうなるのか」
テリー「役者やっていくんなら、アイドルじゃない存在感のある女優になってほしい」