ネット依存270万人…女性に急増中!1日3時間以上だったら要治療

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   「国内推計270万人。何の数字でしょうか」とリポーターの西村綾子が問いかける。インターネットに依存している疑いのある人の数だ。なかでも最近増えているのが主婦をはじめとする女性。家事をしながら、なぜネットにはまるのか。厚生労働省研究班の調査で浮かび上がった依存の実態を報告した。

アナタもやってない?食事・トイレでもネット、人がいてもネット

   ネット依存とは、日常生活や対人関係に影響が出るほどインターネットに没頭してしまうことだ。ネット依存に陥るとどんな症状が出るのか。20年前からコンピューター関連の依存症の治療を行っている東京都内の専門クリニックによると、ネットにつながっていないとイライラして禁断症状が出る、食事や睡眠を取らなかったり、不登校になったり、やめさせようとする家族に暴力をふるったりする。

   このクリニックでは、ネット依存症と診断し治療をした人数はこの5年間で約2倍に上っている。スマートフォンなどの普及でオンラインゲームや交流サイトが手軽に利用できるようになったこともあって、とくに女性が5~6倍に増え、患者の3分の1を占めるようになっているという。

   治療が望ましい状態として、(1)食事・入浴・トイレでもネット(2)他人と一緒の時もネット(3)仕事、勉強以外で1日3時間以上ネット―の3条件を上げている。「スッキリ!!」が10代から30代の女性113人に利用時間についてアンケートしたところ、2~3時間が最も多く36人、3時間以上が27人、1~2時間が23人だった。

   交流サイトを長時間使う理由について、30代の主婦は「家事や育児で忙しいと友達にすぐ会えないし、話もできないが、ネットだと都合のいい時に見て、返事が書ける」。育児日記を書くつもりで使っているという主婦もいた。写真をつけて子どもの成長を両親や友達に報告するのだ。「1日5時間のときもあり、子どもにトントンとされたり、洗いものが翌日回しになったりしたこともありました」。

   別の30代女性は「はじめは初心者なのでチヤホヤされて、それが嬉しかった。土曜日は次の日の陽が昇るまでやっていた」。だが、子どもが生まれて3か月たったころ、赤ちゃんがオギャーと大声で泣き始め、自分のことをかまってほしいと訴えているのだと思って反省して、それを機にネットと決別したという。「自分でやめようと思っても、何か衝撃的なことがないとなかなかやめられないですね」と振り返っていた。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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