田中眞紀子文科相はきのう6日(2012年11月)の会見で、3大学新設を不認可とした問題について、「認可の仕組みを見直した後、 新しい基準であらためて判断」と事実上撤回した。事務方も補足して「大臣の意志と齟齬があった。事務方の責任」という。わけがわからない。
大学側はあくまでも不認可撤回要求と訴訟準備
田中は「(不認可は)かわいそうだという話があるが、それにはあたらない。アクションがあればリアクションがある。それを承知の上で、覚悟の上で申し上げている」と切り口上。「乱立に歯止めをかけ、教育の質を向上させたい。それが私の真意だ」といって会見を終わった。
ところが、直後に「言い忘れた」と戻ってきて、「全部不認可と思われたんですね。そうではありません」と今度は笑顔だった。「不認可」をまだ大学に通知していなかったため、ミスを事務方がひっかぶることで話をリセットしたらしい。
札幌保健医療大学、秋田公立美術大学、岡崎女子大学の3大学の認可は、大学設置・学校法人審議会が今月1日に答申したが、翌2日の会見で田中が突然「認可しない」といったため大騒ぎになった。大学側に手続きの不備はなく、校舎の建設・整備や学生募集も進んでいた。田中のいう「大学の乱立、質の低下」は確かに問題でも、3大学の認可とは別の話だ。猛反発した大学は不認可撤回要求と訴訟を準備するなどを確認した。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト