静岡県の富士サファリーパークできのう16日(2012年10月)、飼育員が暴れる象に押しつぶされて死亡する事故が起きた。死亡したのはラオスから象の飼育をするために日本に来ていたインサボン・カムホンさん(30)だった。
子ども象と離れたくないと食事も仮眠も象舎
阿部祐二リポーターは「サムホンさんは15歳の時から象の飼育に関わり、今回暴れた母親像とともに昨年7月に来日しました。その母象が今月14日に子どもを生んだときには、日本語で『やった!』と嬉しい声を上げたそうです」と伝えた。富士サファリーパークの竹内大介さんは、「彼は5人の象の飼育担当の中のリーダー的存在で、子ども象が生まれる前後から、離れたくないからと食事も仮眠も象舎で過ごしていました」と話す。
司会の加藤浩次「なぜ暴れる象の檻の中に入ったのだろう」
阿部「真夜中に母親象が子ども象をいじめ、子ども象が悲鳴を上げていたそうです。子ども象を助けるために檻の中へ入ったと思われます。
カムホンさんのラオスの実家ではカムホンさんが子供時代に象を飼っていたことがあるそうで、その時の経験から、日本の飼育員に『象は1年に1回、突然暴れ出す。その時は檻の中に閉じ込めるしかない』とアドバイスしていたといいます」
警察は業務上過失致死で捜査
コメンテーターの大沢あかね(タレント)は「それだけ象のことを知っていて、その危険性も分かっていたはず。でも、動物は予想もつかない行動をすることがあって、それが今回の事故の原因になったのかも…」と言う。
阿部が「警察は業務上過失致死で捜査を始めるようです」と伝えると、宮崎哲弥(評論家)は「その捜査対象は誰になるのか。飼育員なのか」と納得のいかない表情を浮かべた。