「民主党は本当にどうかしている。野田さん自身どうしていいか分からなくなっているのだと思う。このままでは民主党より日本沈没ですよ」
民主党による国民不在のぶざまな「解散引き延ばし策」が続いている。コメンテーターの与良正男(毎日新聞論説委員)が怒り吠えまくった。
「解散引きのばし」で頭はいっぱい!民主執行部
民主党と自民党の執行部がきのう11日(2012年10月)にようやく顔を合わせた。野田首相と安倍総裁のやりとりはこんな調子だった。
野田「当然のことながら、しかるべき時に臨時国会を開催させ、大いに議論させていただきたい。またそれに先立って党首会談をぜひ実現したい」
安倍「わかりました。それではこちらの石破幹事長と菅幹事長代行が(日程の)調整をさせていただきます」
ところが、このあと記者から「党首会談はいつごろになるのか」と聞かれた民主党の輿石幹事長は、「そんなこと(幹事長会談を)やってみないことには分からないでしょう。共通理解を図っていかなければ党首会談、臨時国会の意味もなくなる」と、相変わらず解散引き延ばし策を降ろしていないふうだった。
衆院単独過半数割れまであと5議席。内閣不信任可決の可能性
復興予算の他への流用についても、11日に「行政監視に関する小委員会」で検証するはずが、内閣不信任案に繋がりかねないとあって民主党8委員が欠席したため流会になってしまった。しかも、民主党は財務省や復興庁の官僚に答弁しないよう指示する始末で、与良は「これこそ言語道断」と怒る。
さらに驚いたことに、前日の10日には輿石は鳩山元首相と会食し、「国民の生活が第一」の小沢代表と縒(よ)りを戻したいと持ちかけたという。民主党は衆院の単独過半数割れまであと5議席、過半数維持に必死なわけだが、与良は「もちろん小沢さんは否定するでしょう。ただ、小沢さん側も準備が整っていない段階での選挙はしたくないと思っているだろうしね…」と話す。
与良は最後まで「危機的状況ですよ。国民は不幸ね。腹立ってしょうがない」と吠えまくった。