アメリカ主要新聞「未亡人製造機とあだ名」
司会の加藤浩次がコメンテーターのロバート・キャンベル(東大教授)に聞く。「アメリカ国内ではオスプレイはどのようにとらえられているのですか」
キャンベル「未亡人製造機とすごく嫌なあだ名がついています。アメリカの主要な新聞の社説を読みましたが、沖縄の市民の声に耳を傾けるべきだと書いています」
加藤「野田首相は沖縄の皆さんの負担は国民全体で重く受け止めていく必要があるといっています」
精神科医の香山リカ「沖縄の人たちはオスプレイに対する不信感というより、日本政府に対する不信感が強い。最初から配備ありきの姿勢で方針をまったく変えない。安全というのは建前で、尖閣問題もあって日米同盟を強化しなければならないので、多少危険かもしれないが目をつぶって下さいという本音が透けて見えています」
キャスターのテリー伊藤「中国や北朝鮮の問題もあり、オスプレイを配備したいという米軍、日本政府の気持ちも一部は理解できる。しかし、全部の責任を沖縄に押し付けている。私たちは沖縄の皆さん、かわいそうだといいますよ。でも、テレビも新聞もそこで終わっている。普天間の近くに住んでいる人たちに何ができるか。辺野古にも移転できないとなると、オスプレイ基金みたいな形でお金を渡して引っ越してもらうとか。そういうことをしないと、かわいそうだけでは状況は変わらない」
たしかに、問われているのは具体策だが、問題はどちらの立場で考えるかだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト