小泉進次郞は石破投票「野球のCSで1位じゃないチームが日本一ある」

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   きのう26日(2012年9月)に行なわれた自民党総裁選は、決選投票で安倍晋三氏が逆転勝利し、5年ぶり2度目の総裁の座についた。1回目の投票で地方票の圧倒的な支持を得た石破茂氏は国会議員票で敗れた。地方の意向と永田町のそれのずれがちと大き過ぎはしないか。

   注目されていた小泉進次郎議員は石破に投じたと明らかにして、「野球のクライマックスシリーズで1位じゃないチームが日本一というのもある」と、相変わらず巧いいい方をしていた。

石破逆転負けに地方ブンむくれ!自民党秋田県連は4役辞任

   自民党は前回の総選挙で大敗したため、地方票300、国会議員198と地方の比率が高い総裁選となった。その地方票で石破はダントツ過半数の165票だったが、議員票では石原伸晃氏、安倍に次ぐ3位。決選投票は国会議員だけだから、ここで議員の意識がもろに出た。議員票の上積みは石破55票、安倍54票で、トータル89対108の逆転となった。

   さすがに、地方から反発の声が出ている。「党員の声を反映していない」(山形県連)、「逆転を重く感じ、抵抗しなきゃいけない」(秋田県連)。秋田県連は抗議のため県連4役が辞任を表明した。これも珍しい。石破は「一般党員と国会議員の意識に差があるということでしょうね。国民の意識と違う判断をした国会議員て何なんだと。私の言うべきことじゃないでしょう」とニヤリとした。

   司会の羽鳥慎一が「言っているような感じもありますが…。石破さんは悔しいでしょうね」

   しかし、負けは負け。話はさっそく党人事に移っていると、テレビ朝日政治部記者はいう。要するに、地方からの反発に応え、 選挙の顔という点で石破を幹事長にという話だ。安倍はあすの役員会までに決めるという。

野田内閣「近いうち解散」に追い込めるか?安倍の試金石

   総裁選の結果について、政治評論家の浅川宏忠氏は石破が国会議員に人気がなかったためという。石破は派閥を否定していて長老からにらまれていたことと、1度離党していながら、復党後も閣僚、政調会長と陽のあたる道をあるいていたことへのジェラシー が大きかったという。「決選投票では70以下と見ていたが、89は善戦ですね」

   とはいえ、自民党総裁は総選挙後に首相になる可能性十分だ。安倍は5年前の「投げ出し辞任」がついて回る。きのうの選挙後のあいさつでも、「総理の突然辞 でご迷惑をおかけした。この責任が消えるわけではありません。この責任を胸に刻んで、政権奪還に向けて全力をつくします」と声をはりあげていた。2006年に52歳 で初の戦後生まれの首相として華々しくスタートしたのが、わずか1年でボロボロになった記憶はまだ生々しい。さて今度はどうなるか。まずは野田首相に「近いうち」解散を迫るあたりからお手並み拝見となる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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