少子化が進む一方の昨今、大学の経営難や廃校が伝えられることは珍しくない。そんななか、福岡市の西日本短期大学が生き残りの秘策としてオドロキの新学科を設置したという。芸能界に人材を送り込むことを目的とした女子専科の「メディア・プロモーション学科」で、「朝ズバッ!」によれば通称「アイドル養成学科」と呼ばれているそうだ。アイドル養成はもはやゲームではなく、大学で行うご時世のようなんである。
授業で気を抜くと教授から叱責「なぜ思い切り踊らない!」
アイドル養成学科では政治学、法学などのありきたりの必修科目のほか、行儀作法やらオーディション対策、モデルレッスン、メークなどのユニークな科目を学んで単位が取得できるという。ダンス授業ではティーンアイドルが着るような制服風衣装を来たアイドル風学生の一団がステージで踊っていた。
一段落すると、学科長の教授がある学生をとがめた。この学生は服のサイズが合わないのを気にして、踊り方が小さかったということだ。教授は「なぜ思い切り踊らない。(衣装が)破れてもいいでしょ」と厳しく注文をつける。「(厳しく指導するのは)この学科は本気だからです」と真剣だ。
学生からは「学歴も残るし、勉強しながら自分の好きなことをできるのが、すごい魅力です」との声が聞かれた。なかには本格的に芸能活動を行う学生がいるそうだが、かりにアイドルとして大成できなくても、就職の際に一般企業からウケがいいんじゃないかと期待する向きもあるという。
文
ボンド柳生