日本民間放送連盟は20日(2012年9月)、ロンドン五輪放送の収支が赤字になったことを発表した。放送権料の高騰に加え、深夜の中継となったためCM収入が伸び悩んだためとしている。五輪放送は民放とNHKでつくるジャパン・コンソーシアム(JC)が国際オリンピック委員会に放送権料を支払い、バンクーバー五輪とロンドン五輪のセットで325億円だった。
「ロンドン五輪の目玉はなでしこジャパンで、はたしてどこまで勝ち上がるかわからない段階ではスポットは売れなかったですね。決勝リーグ進出が決まってようやくという状況でした。結果的にメダルラッシュになったけれど、体操、競泳、柔道、レスリングをのぞくと、あまり期待されていなかったし、関心も低かった。メダルとスポットCMはつながりませんでした」(大手広告代理店スポーツ担当者)
民放の五輪放送が赤字になったのは、JCが放送権を扱うようになった1984年のロサンゼルス大会以来初めてだ。(テレビウォッチ編集部)