健康食品でかえって健康悪化!?サプリメントと薬併用で肝機能数値2倍に上昇

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   本日初登場の塚原泰介アナが多少緊張気味に言う。「健康食品でかえって健康が悪化することがあるんです。内閣府の1万人アンケートでは、サプリメントと薬を併用している人が3割以上(34・2%)、複数の健康食品を利用している人が5割近く(48・9%)います。これらの人は健康の悪化の可能性があるんです」と報告した。聞き捨てならない。

健康被害236件。発疹、肝機能障害、胃痛・吐き気、下痢

   都内に住む松浦統子さんは高血圧と糖尿で、それぞれの薬を1日2錠ずつ朝晩服用している。加えて、血糖値を下げる効果があるサプリメントを昨年春(2011年)から飲んだところ、肝機能の数値が普段の2倍以上に跳ね上がった。「茶色い錠剤を1日2回、朝と晩に飲んでいました」と松浦さんは話す。

   主治医の菅原正弘医師が健康食品の中止を伝え、3か月後に数値は正常に戻った。菅原医師は言う。「健康食品そのものが悪いわけではなく、体質によってアレルギー反応が出たり、肝機能障害が起きたりすることがあります。薬の相互作用で薬の力が弱まる場合もあるので、必ず医者に相談して下さい」

   東京都医師会と薬剤師会の調査では、過去5年間に健康食品による健康被害が236件寄せられている。たとえば、発疹(77件)、肝機能障害(22件)、胃痛・吐き気(20件)、下痢(11件)などだ。

予防法は「いくつもの製品を同時に摂取しない」

   国立健康・栄養研究所は「いくつもの製品を同時に摂取しないで欲しい」と呼びかけている。センター長の梅垣敬三氏はこう警告する。「食品だからいくらとっても安全というのは間違いです。健康食品の成分同士で有害な影響が起こることもあります。また、ある成分が異常に多く含まれていて過剰摂取が起ることもあります。ビタミンAは妊娠初期に過剰に摂取すると、胎児に奇形が起こりやすいんです」

   塚原アナ「処方薬とサプリメントの組み合わせで問題が出るケースもあります。血液をサラサラにする効果の魚の脂DHA・EPAと、脳梗塞防止薬の血液凝固防止薬を併用すると、けがなどの出血が止まらなくなります。またアミノ酸とパーキンソン病の薬は効き目が薄れます」

   井ノ原快彦キャスターは「薬なら併用やとり過ぎに注意するけれど、サプリメントの併用はまるで注意していなかったよね。どうすればいいのかな」と塚原に聞いた。

   塚原「主治医に相談して下さい」

   う~ん、主治医に聞くほどの「飲み合わせ」「食べ合わせ」なのかがわからないから被害が出てるんじゃないのかなあ。

(磯G)

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