帰り際に「おめでとう」!イギリスの体操団体メダル100年ぶり
ところが、ドラマはまだ終わっていなかった。日本チームは内村の得点について猛抗議し、審判団はビデオを見ながら再審議を決める。その10分後、抗議が認められて内村の得点は14・166点になり、日本の得点は271・952点にアップ、最終的にイギリスを抜いて銀メダルとなった。
結果が覆ったあとのイギリスの観客について、小倉は「イギリスの皆さんは紳士的でした。帰りにはおめでとうといってくれました。日本の力をよくご存知で、きょうはどうしたのといった感じで見ていたんだと思います」という。
国際ジャーナリストの竹田圭吾「これが逆の立場だったらどうだったか。複雑ですね」
笠井「ロンドンでは技術の進歩と審判の目とのせめぎ合いが続いています」
判定にどう異議を唱え、最終結果をどう受け入れるか、ここでも国柄が試されている。イギリスの体操団体のメダルは実に100年ぶりだという。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト