事務所社長と専務の解雇騒動から3か月、歌手の小林幸子(58)がマスコミのインタビューに答えた。しかし言い訳ばかり。沈黙を破った狙いは「紅白に出たい」からとしか伝わってこなかった。マスコミ側は当初、記者会見を予定していたらしいが、「囲みは嫌」という小林の意向で、新聞、テレビ局の個別インタビューになった。
「とくダネ!」は芸能デスクの前田忠明と平野早苗リポーターが行った。
前社長・前専務とは6000万円で手打ちのはずが…
前田「4月からのお家騒動は落ち着きましたか」
小林「いま思えば、本当に自分の配慮が足りなくて、2人に結果的に悲しく辛い思いをさせてしまった」
前田「はっきりしないのは、前社長が『辞める』と言ったのか、小林さんが解雇したのか。どちらなんですか」
小林「解雇なんかしません。(前社長と)ギクシャクして、これからうまくいかないと分かったんですよ。ちゃんと話し合ったうえでの結論ですから、解雇はないです」
平野「では、なぜこういう形になったのか説明を…」
小林「ボタンの掛け違いがあって、かけ違ったまま元に戻らないことは仕方がないことかも。それがどういうことかと聞かれても、今は話すことではないんですが、お互いにそう思っていたんだと思う」
前田「紅白の舞台衣装に(夫の林明男の)おカネがかかり過ぎるという批判がトラブルの元になったと言われていますが」
小林「それに関しては、私はそこにいませんからどういう会話がなされていたか、まったく分かりません」
前田「なぜ急にこうなったのか、夫の関与があったからでは?」
小林「違います。主人は医療関係の人です。芸能界のことをやろうとしても全然分からないですから。(3か月間沈黙していたのは)北島三郎先輩に電話をしました。3か月間何も語らず、相手にも反論せず、何も言わないのが一番いいと言ってくださった」
ところが、小林が慰労金として前社長と前専務に6000万円を支払った後、知人に送ったメールの中身がマスコミに漏れてしまった。「和解に合意調印ができました。相手側はおカネの問題ではないということでしたが、結局はおカネでした」というもので、これが前社長らをさらに怒らせた。
平野「メールで『やっぱりおカネでした』とか…」
小林「言い訳じゃないですけど、初めての経験で、医師から薬をもらって飲んで寝るという状況で朦朧としていた。電話がきても相手が誰か覚えていないぐらいだった。ただ、紅白には出たいです。おかげさまで、継続としては33回と一番多い」