去年離婚したゲストの山口もえ(タレント)が呟いた。「きょう呼んでもらった理由がわかりました」
中谷文彦アナが「シングルマザーは108万人と増加しています。これは死別も含めての数字で、ある日突然にシングルマザーは誰でも起こりうる事なんです」と、彼女らの困窮ぶりの実態を紹介した。
年収は一般世帯の半分以下で毎月赤字
シングルマザーで一番大変な事は生活費だ。おととし(2010年)離婚したゆきえさん(仮名・36歳)は長女(2歳)を抱えて現在失業中だ。「就職先で面接中にシングルだと言うと、『残業は無理ですよね』『休日出勤も無理でしょう』と言われて…。仕事をしたいので子供を保育園に入れたいのに、保育園は仕事をしていないと申し込む事ができないんです」
ゆきえさんの収入は児童扶養手当4万1500円と児童手当1万5000円の合計で5万6550円。支出は切り詰めても7万6000円かかり、月々2万円の赤字になる。「赤字分は結婚前からの貯金を取り崩しで凌いでいますが、すでに限界です」とため息をつく。
中谷アナが母子家庭の困窮ぶりを数字で示した。「日本全世帯の年収の平均は564万円ですが、シングルマザーではこの半分以下の212万円。児童手当などを除いて、実際に働いて得た就労年収は171万円にすぎません」