「水虫の薬は一代、ハゲの薬を作ったら末代まで栄える」といわれたほどの毛の悩みに朗報か。東京理科大などの研究チームが生まれつき毛のないマウスに毛を生やす実験に成功した。発表された映像を見ると、たしかに無毛のマウスの背中に1か所だけ黒々と毛が生えている。動物の毛は毛包という器官で作られる。マウスの毛の周りの幹細胞2種類を取り出して毛包を作り、毛のないマウスに移植した結果だという。
実験した辻孝教授は「人にも応用できる。自分の後頭部の毛包から細胞を取り出して、薄くなった場所に移植すると、後頭部と同じ毛を生やすことができる」という。3年から5年以内に人の臨床実験に入り、10年ほどで実用化したいとしている。
太さ、毛質、色も自由自在
司会の加藤浩次が「マウスのこのあたり(と額の上を指して)に植毛できなかったかなぁ」という。たしかにマウスは背中だったが、加藤は別に前が薄くなってはいない。森圭介アナは「それよりも」と実験でわかったことがまだあると紹介した。「自然の毛のように、抜けても生えかわる(同じところから生えてくる)」「ヒゲやまつげなど種類の違う毛も再生できる(太さや毛質が違っても)」「毛の色を変えられる」などだ。
キャスターのテリー伊藤「トム・クルーズみたいにもできるの」
森「トム・クルーズみたいに?」
葉山エレーヌアナ「ヒゲを生やすような移植も?」
森「ひげを頭皮に移植すれば、そういった毛が頭に生える。色も選べるから、金髪にしようとしたらできる」
加藤「美容室に毛包が並んでいる時代がくるんですかね」
森「3年から5年で臨床実験に入って、10年で実用化するということです」
加藤「10年、ちょうどいい」(笑い)
期待だけはふくらんでいるようだったが、その毛包とやらを作りだせるものなのか、ただの移植なのかがよくわからない。あっちからこっちへだとちょっと寂しいし、だいいち移植ったって髪の毛なんだから、大変な手間とお金になりはしないか。