京都・祇園暴走事故で猛スピードで暴走する映像がタクシーの車載カメラに写っていた。運転していて死亡した藤崎晋吾容疑者(30)にはてんかんの持病があったが、事故は発作のせいだったのか。映像がヒントになるかもしれない。藤崎の軽ワゴンは四条通の交差点で歩行者18人をはね、7人が死亡、11人 が重軽傷を負った。警察は車の走行状況から、意識があったとみて異例の殺人容疑で捜査を進めている。
追突後いったんバックし停車中の冷凍車すり抜け
藤崎が運転する軽ワゴンは大和大路通りの四条通り交差点南側でタクシーに追突し、そのタクシーのドライブレコーダーの映像にはぶつけられた時の軽い衝撃が残っていた。タクシーが脇によけると、軽ワゴンはいったんバックしてから脇をすり抜けて走り去ったと、タクシー運転手は話している。もうひとつの映像は、歩行者をはねたあとの別のタクシーのものだ。車の列の右側を猛スピードですり抜け、もろに電柱に激突する。道路脇で桜の写真を撮っていた2人の背中すれすれに走っていく。
この間350メートル、30秒間。映像を見るかぎり、ハンドル操作をしているようにも見える。別の防犯カメラなどの映像では、追突前は正常に運転していたようだ。ただ、最初の追突のあと、そのまま走り去ったのは明らかに異常だ。そこで発作が起こったのか。そのときにタクシーの脇をすり抜けていった映像があるはずなのに、放送には出ない。警察が発表しなかったのか、テレビがカットしたのか。ともかく走行状態を判断する材料のはずだがそれがない。
医師の話では、てんかんの発作では泡を吹いて硬直して倒れたり、記憶が途切れたりするが、 一瞬ぴくっとなるだけで終わることも症状もあるなどいろいろだ。藤崎の姉によると、藤崎はけいれんを起こして5分くらい記憶がなくなる、体が震えて白目をむいたり泡を吹くなどの症状があったという。10年前にてんかんと診断され、今年に入って3回ほど発作を起こしていた。
最初の追突とき発作を起こしていたのかどうか。追突後にいったんバックし、交差点でクラクションを鳴らし、その先でタクシーに接触した際も道路脇に停まっていた冷凍車などを避けるようにすり抜けていることから、意識があったように見える。しかし、電柱に衝突後に運転席から助け出された時は泡を吹いていたという。
「アクセルの足伸びてハンドルだけ操作ありえない」(医師)
医師は「足が伸びてしまってアクセルを踏み続けたとしても、手だけが自由に動くということはないので、(発作を起こしていれば)ハンドル操作は難しい」という。
司会の加藤浩次「ハンドルを操作しているように見えるが…」
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)は「前の日の同じ時刻にぼくはあそこにいました」という。「八坂神社の花盛りで、なんの危機意識もありませんよ。狭い道だし軽自動車だから走れた」
加藤「意識があったのか、てんかんの発作だったのか」
キャスターのテリー伊藤「バックしている。てんかんの発作より、会社に隠していた負い目でパニックになったかも。でも、隠しているのはいけない。日本中が怒ってますよ」