再液状化の恐怖!1000人単位で住民逃げ出す千葉・浦安

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   約1年前の東日本大震災では、関東地方の海沿いの埋め立て地、川沿い、元沼地などでも多大な液状化の被害が発生した。最近はその「液状化」という言葉も聞く機会が減っていたように思うが、クローズアップ現代によれば、液状化の恐怖はまざまざと生きているらしい。

   「知られざる『再液状化』の脅威」というものがあるそうだ。液状化でいったん水が出れば、地盤は固まるとの考え方もあったが、そうでもないらしい。専門家の安田進・東京電機大学教授の説明によれば、深いところでは水が出て地盤が固くなるが、家が建っているような浅いところでは変わりないそうだ。「同じような揺れが起きれば、同じように液状化する。大きな地震ならば、もう少し激しく液状化する可能性がある」(安田)

震災後に空き部屋だらけになったアパート

   東日本大震災の半月前にも地震があったニュージーランドの例を見ると、地震のたびに同じところで液状化が繰り返したという。度重なる液状化で住民が転出し、ゴーストタウンと化した地区もある。数年内にも最大震度7の直下地震が起きると予想される日本の首都圏では、再液状化の懸念は否応なしに高まるというわけだ。

   日本では、住宅地として人気の高かった「憧れの浦安」が人口流出の事態に直面している。浦安市は震災で市の85%で液状化が発生し、住宅9000棟が被害を受けた。いまなお生活に影響があるほど傾いたままのアパートは、震災前に全8部屋が埋まっていたが、震災後はわずか1部屋に入居者があるのみ。人口統計では19歳から35歳の人口が2400人も減ったという。

   市側もこうした状況に危機感をつのらせ、「浦安の人口が1000人単位で減少したのは過去に例がない。行政の責務として液状化対策に取り組んでいく」と話す。

   液状化対策の方策はいろいるとあるということで番組でもいくつか紹介されたが、費用面や費用対効果でどれを選択するのかといった問題、集合住宅や地域の合意形成など、解決すべき課題は多いようだ。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2012年3月13日放送「知られざる『再液状化』の脅威」)

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