個性的な脇役で知られる俳優の寺田農(69)が事実婚状態にあった女性から婚約不履行で訴えられていた。慰謝料5500万円というのはただごとでない。女性は尾台あけみさん(55)といい、テレビ番組などに車を貸し出す仕事をしていた。2001年にテレビ番組の撮影で寺田さんと出会い、2人は意気投合して付き合いが始まり、数カ月後にプロポーズされたという。
「離婚待ち」で都内のマンションに一時同居
尾台さんはこう話す。「お寿司屋さんのカウンターで『結婚しよう』といわれました。『うれしい』といいましたが、『愛人はいやですから』ともいいました。私は45歳でした。還暦を前にした人の言葉を疑わなかった」
当時、寺田は結婚していたが、破綻状態にあると聞いた。尾台さんは離婚を待つ形で、03年から尾台さんの息子と3人で都内のマンションで同居を始めた。寺田は母親の看護のため半年で実家に移ったが、事実婚は続き家賃も寺田が払っていた。尾台さんの親族の集まりには寺田は婚約者として出てもいた。
「若ければケンカもしたでしょう。でも、45歳でプロポーズされて、『待っててくれ』といわれたら、最後の恋だと思ってひたすら待とうと思いました」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト