日曜日(2012年1月22日)に行われた滋賀・大津市長選で、36歳の弁護士、越直美さんが当選した。女性市長としては最年少。滋賀県は知事も女性の嘉田由紀子氏で、県庁所在地とそろって女性になった。
越さんは地元出身で独身。北海道大を卒業して、東京とニューヨークで弁護士活動をしているが、 政治経験はない。嘉田知事も応援してはいたが、3選を目指した現職の目片信氏を大差で破った。橋下徹・大阪市長は、「(市民は)やっぱり変革を求めてますよ。嘉田知事の変革マインド、改革マインド。これに新しい大津市長がタッグを組んで、滋賀が大きく変わることを期待してます」とエールを送った。
幼なじみのひと言で出馬決意
越新市長は「女性ならではというか、柔軟な形でやっていければと思います」と語る。周囲によると、「天然ボケでおっとりしてるが、小学校では冬でも半袖だった」「水泳部で、年中黒いんですよ」と言う。出馬のきっかけは、幼なじみのひと言だった。
「働きたいとは常に思っているが、 今の市政では(子持ちで仕事が)できないんですよ」
だから、越は子育てを訴えた。「子育てだったら大津っていえるような町にしたいです」という。知事が顧問を務める地域政党「対話の会」が推薦した。既存政党も次期国政選挙を念頭に力を入れたが、国会議員6人の民主党に社民党までが推薦して流れを作った。名古屋、大阪に次ぐ地方の乱とまではいえないが、相対的に既存政党の影が薄くなったのは確か。
司会の羽鳥慎一「みんな変革を求めているんですね。女性というだけでなく、若い人の視点というのは大事ですよね」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「素朴な視点の政治家を求めている。政治屋はいらないと」
宮田佳代子(フリーキャスター)「女性ならではの目線というのは絶対にある。それを女性がといわずに、しっかりと受け止めて支えてあげてほしい」
話は2つある。まず女性弁護士が元気。国会でもテレビでも人材が豊富。男より遠くを見ている。もひとつは地方が元気だということ。やがて地方が国政を変えることに なるだろう。