NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」のヒロインが、尾野真千子(30)から夏木マリ(59)に交代することが発表された。ドラマはファッションデザイナーのコシノ3姉妹を育てた母親の故小篠綾子さんがモデルで、主役の小原糸子役の晩年を夏木が演じる。これまで子役との交代はあったが、成人してからの主演交代は珍しい。何があったのか。
「撮影現場でのトラブルとか、脚本の行き違いということではなさそうですね。ドラマの舞台になっている大阪・岸和田のだんじり祭を、去年秋にコシノ3姉妹や尾野と夏木は一緒に見物していたといいますから、初めからの仕掛けなのでしょう」(テレビプロデューサー)
「カーネーション」はストーリーも終盤に入り、洋服を日本に定着させようという糸子の活躍から、3人の娘をファッションデザイナーのトップに育て上げた「すご腕の母親」に話は移っていく。尾野を老けさせるのではなく、夏木でガラリと印象を変えてドラマをリフレッシュさせ、視聴者を飽きさせない作戦だろう。NHKには知恵ものがいる。(テレビウォッチ編集部)