「20代、30代の女性の間で、自宅で手軽に楽しむお灸が人気となっています」と、初登場の駒村多恵レポーターが報告する。煙が出ない、熱くない、かわいくておしゃれなお灸商品が出回っていて、健康管理だけではなく、美容効果も注目されているという。
ボディケアショップに専門コーナーやセミナー
東京・港区のボディケアの雑貨店にはお灸コーナーが登場、果物や緑茶の香りがするアロマ系、便秘や冷え性などお悩み別お灸などを揃えている。「20~30代のお客様が多いですね」と店員は話す。東京・銀座の老舗お灸メーカーでは無料の「お灸セミナー」を開催して、顔のリフトアップなどの美容効果もPRしている。
千葉県に住む37歳の「お灸女子」小田島寧子さんは、鍼灸院でお灸をしてもらったところ、長年悩んでいた肩こりや頭痛がスーっと消えて、その効果にビックリ。いまではインターネットで自宅用お灸を購入して、常時300個以上をストックしている。シールで手軽に貼れ、温度があまり高くなく煙も出ないので、本を読んだりしながら毎日のんびりやる。
温熱効果で血液循環や免疫力改善
では、効果のほどはどうなのか。筑波技術大学の形井秀一教授がスタジオゲストで登場した。キャスターの井ノ原快彦が「時間を長くやればやるほど効果があるものなのですか」と聞く。
形井教授「長くやればいいというものじゃありません。専門家はちゃんと調節してやりますが、初めての方はあまりたくさんの数をたくさんの場所にやり過ぎない方がいいと思います」
ゲストの内藤剛志(俳優)「お灸を据えるという言い方があるくらいで、少し我慢するぐらいがいいんでしょうか」
形井教授「以前はそういう考え方もありましたが、お灸の温熱効果で血液循環や免疫力が改善するということがわかってきて、我慢するようなことはいわなくなりました」
熱いのを我慢するとやけどや水ぶくれができたりするし、あまり長時間続けると低温やけどの危険もある。また、灸あたりという湯あたりのような症状もあって、かえってだるくなる人もいる。この点は要注意だ。
(赤坂和郎)