菅前首相が今朝(2011年12月7日)の朝ズバッ!にナマ出演した。首相退任後の地上波出演は初めてだという。
原発事故がらみの話がメインとなり、長いことくすぶっている「海水注入の停止命令」問題も取り上げられた。3月12日、危機的な状況の福島原発で、当時の菅首相が海水注入の停止を指示した――という説である。最近も新聞記事で、第1原発所長が「これから首相の命令で注水停止を命令するが、言うことを聞くな」と言って注水を継続した、などと報じられた。
いつの間にか東電から出てきた「自粛」
「ボクなんか記事読んだときに、総理が止めろって言ったのだと、取っちゃいました」とみのもんた。
だが、誰が誰になにを言い、止めろと命令したのかは依然、判然としない。前首相は「水を入れることは最優先で、淡水がなくなれば海水しかない。海水注入を止めるなんて話は私は一言も言ってないし、関係者も誰も言ってない」とあらためて明言した。
一方で菅は、注水とあわせて「再臨界や水素爆発を防ぐことも必要だから、検討して」もらうおうとしていた。だが、東電はその検討の間、注水を自粛することを決め、あげくはそれがなぜか首相の停止命令として現地に伝えられた――といったところが首相の言い分があった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト