小松左京、原爆と震災で痛感「科学技術は災害も引き起こす。未来拓くのは想像力」

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東日本大震災で残した言葉「次の世代に新たなメッセージを与えたい」

   小松左京の原点は14歳のときに見た原爆だったという。「科学技術はとてつもない災害を引き起こす。だから想像力で備えなければならない」「未来を想像できるのは人間だけ」が揺るぎない信念だった。東日本大震災のあとに残した言葉がある。

「唯一の被爆国の国民として、SF作家になった人間として、事実の検証と想像力をフルに稼働させて、次の世代に新たなメッセージを与えたい」

   今回の震災と原発事故は科学が万能ではないことが明らかになった。それ以上に、科学者や研究者に想像力が欠けていたこともわかってきた。未曾有の被災の現状から、小松がどんな未来図を描いていたか。新たなメッセージがどんなものだったか。答えはもう聞けない。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2011年11月24日放送「想像力が未来を拓 (ひら)く~小松左京か らのメッセージ~」)

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