「ギャンブル依存症の女性は全国で75万人。ほとんどがパチンコやパチスロで、年間600万円の借金をした主婦もいます」と番組冒頭から恐ろしい話題を振る小林孝司アナ。「なぜ嵌るのか、どうして止められないのか」の報告だった。
大丈夫か!10のチェックポイント
佐藤浩子さんは3年前、「日頃のストレスを晴らすため、200円の資金で5万円を手にした事がきっかけで」ギャンブル依存症になった。パチンコ店に通う頻度は月2回から週3回に増え、やがて消費者金融に頼り、夫の工場の資金まで持ち出して「気が付けば借金が600万円。それでも止められませんでした」と言う。
精神科医の岩崎正人氏は「ギャンブル依存症はアルコール依存症と同じく病気です。しかも男性よりも女性の方が一気に嵌る人が多い」と警告する。
アメリカの精神医学会の判断基準によれば、次の10の質問のうち5項目で当て嵌まればギャンブル依存症だという。
(1)イヤな事があるたびに行く
(2)ギャンブルが頭から離れない
(3)ギャンブルをしていないとイライラする
(4)止めようとするができない
(5)賭け金が増えてゆく
(6)損をギャンブルで取り返そうとする
(7)仕事や人間関係に影響が出る
(8)ギャンブルの為に嘘をつく
(9)他人の金に手を出す
(10)資金を得る為に違法行為をする
パチンコの負けはパチンコで取り返せない
ギャンブル依存症と脳について、諏訪東京理科大学で小林アナが脳波実験に挑んだ。すると、パチンコの当たりが入って来るほど血流量が少なく脳が落ち着いてリラックスしてきた。
担当の篠原菊紀教授「(脳が)癒されていく一歩手前です。そこに当たりが出ると血流量が一気に増加して、その快感が脳に刻まれてクセになります」
番組に寄せられたFAXを有働由美子キャスターが読み上げた。
「顔見知りになったパチンコ店の店長に『パチンコの負けをパチンコで取り返そうとしたらダメです』と言われてそれからやめました」(千葉県65歳・男性)
このFAXにはスタジオの全員が納得した。
(磯G)