プロ野球人気の低迷が言われるが、カードがよければさすがに中継番組の人気も上がる。NHK・BS1はセリーグのクライマックスシリーズ・ファーストステージ「巨人VSヤクルト」の3試合を10月29日~31日(よる6時20分)にかけて放送したが、衛星放送としては記録的な高視聴率を記録した。第1戦は8・4%、第2戦は8・1%で、2%取れたらヒットといわれる衛星放送としてはたいへんな数字だった。
「地上波の巨人戦でも数%という中でこれは凄いですよ。とくに、29日と30日は土日で、それもプライムタイムという地上波の強力番組がひしめく中での数字ですから、本当のプロ野球人気といってもいいんじゃないでしょうか」(民放系BS放送局幹部)
BS放送の視聴者は地上波に比べると年齢的に高いと見られ、野球ファンも世代的には中高年が多い。これがうまくマッチしたということだろうが、地デジ化で衛星放送対応テレビに買い替えたのをきっかけに、地上波に飽き足らない視聴者がBS放送に移ってきているということも背景にありそうだ。(テレビウォッチ編集部)