橋下府知事「負」ばかり書かれすぎ!なぜ「ハシシタ」じゃないのか
ところで、橋下徹大阪府知事が大阪市長選に出馬することで、彼は改革者か、独裁者かといった論議が喧しい。中でも「週刊新潮」は「『同和』『暴力団』の渦に呑まれた独裁者『橋下知事』出生の秘密」で、橋下の過去を徹底追及している。発端は「新潮45」(11月号)で橋下の叔父がこう語ったことからである。
「あいつのオヤジは、ヤクザの元組員で、同和や」
叔父も、橋下の父・之峯も博徒系ヤクザ「土井組」の組員で、之峯がハシシタという読み方をハシモトに変えたのだそうだ。その父親は博打好きで、ヤクザに借りた借金が返せずに自殺したと父親の知人が語っている。
橋下の従兄弟は殺人で逮捕歴がある。知事になって府の財政を全て見直すといっていたのに、「同和予算」だけは削らない。若手弁護士時代、大阪きっての売春地帯・飛田遊郭の法律相談を引き受けていた。橋下の秘書が大阪ミナミのラブホの最上階で乱痴気パーティをやっていた。虎の威を借る「維新の会」の面々の中には叩けば埃が舞い上がるのもいるなど、これでもかの橋下攻撃。「週刊文春」も「橋下徹42歳書かれなかった『血脈』」で似たようなことを書いている。
いまもし首相公選制があれば、当選するかもしれないほどの人気とカリスマ性をもった人物だから、メディアが取り上げるのは当然だが、どうも負の部分ばかり強調しすぎる気がしてならない。まだ政治家としては駆け出しの新人である。彼の出自よりも、彼が本物の政治家なのか単なる扇動家か、そこをじっくり掘り下げてほしいと思う。