飛行機で東京の塾へ通ったティッシュ御曹司の子ども時代

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   大王製紙の会長(現・元会長)が子会社から100億円以上を借り入れ、使途がよくわからない問題が判明。大半が海外カジノのギャンブルなど、遊興費に使われたらしいとの報道もある。製紙業界大手の創業者の孫で、御曹司と呼ばれたセレブの転落――。

大王製紙発祥の地・愛媛では「黒塗りのクルマで釣り」

   番組は大王製紙の発祥の地である愛媛県に飛び、彼が小学5年まで暮らしたという大邸宅(の塀)を訪問するなどして、子ども時代を追跡した。このごろ番組では、事件モノの扱いは縮小気味に見えるが、やるときはかなり口さがなく、土砂降りに降らせるようである。もっとも、子育てや教育の検証ということなら、この番組らしいテーマとも言える。成功する子育ての秘訣、失敗した子育ての教訓――。

   近所の人の話。「(将来)東大に行くために、お付きの人と一緒に、飛行機で毎週東京の塾に通っていたと聞いている」「大きくなったら、総理大臣みたいになりたいと言っていた」

   小学生時代を知る人。「黒塗りのクルマで釣りに出かけていた」「全校朝礼で、家族旅行で行ったハワイの話していた」

社長を継いでからカジノ・夜遊びにドハマリ

   「非常に手厚く育てられた印象です」と取材にあたった西村綾子リポーターがふりかえる。英才教育の成果か、晴れて東京大学を卒業。父親が社長をしていた大王製紙に入り、07年に42歳で社長に就任した。一方、カジノや夜遊びで、派手に大金を使っているといった評判もあったそうである。

   番組司会の加藤浩次は「人となりをみると、社長になり、自由なカネができてから金遣いが荒くなった印象を受けてしまう」と、社長就任に転落のターニングポイントを見いだしていた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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