アザラシ出没で荒川がふたたび大騒ぎ――。出現ポイントは埼玉県志木市で、その付近では、8年前にもアザラシが出た。これは、その前年に多摩川に現れて大人気となった「タマちゃん」と同じアザラシだとされる。
そこで今回の「アラちゃん」はタマちゃんが帰ってきたのか、「タマちゃん」と関係があるのかないのか、そのへん非常に気になるところだ。
アゴヒゲアザラシとゴマフアザラシ
番組が当時を知る人に聞いてみると、「似ている」「タマちゃんの子ども、2世」との声がある一方で、「(水面に顔を出すだけで)物足りないね。そのへんにベローンと上がってきてくれないと」との不満も聞かれた。よく岸辺に上がり、寝そべっていたタマちゃんと違って、アラちゃんは容易に全貌を現さないらしい。
番組の比較写真を見ても、顔つきがずいぶん違う感じではある。とぼけた顔したタマちゃんと並ぶと、アラちゃんは格段に精悍な表情である。
エプソン品川アクアスタジアムの飼育長によると、タマちゃんはアゴヒゲアザラシと見られるのに対して、アラちゃんはゴマフアザラシである可能性が高いという。
どうやら、2頭はまったく赤の他人のようだ。
文
ボンド柳生