奇妙な事件があるものだ。10年間に1300通の脅迫状を送り続けたとして、福岡市の54歳の女が26日(2011年9月)、脅迫容疑で逮捕された。送りつけられたのは3人暮らしの一家で、最近まで送り主の見当もつかなかったという。
「死ね!死ね!」「「貧乏人め!金が欲しいか!」「みにくいバカづら」
逮捕の直接容疑は2009年1月から昨年10月までの約350通だが、警察に保管されている数は1300通にもなる。ハガキや封書で、差出人名はなく、投函場所も様々。男名前もあるが。指紋は検出されていないという。
被害者は女と面識はあった。しかし、脅迫されるような心当たりはないという。ペットボトルを投げ入れる姿が防犯カメラに写っていたことがあり、要注意人物としたが特定できなかった。警察はハガキの消印などから1年かけ割り出した。女は犯行を認めている。が、動機はわかっていない。
とにかく10年間、2日に1回というペースで誹謗、中傷を続けたことになる。10年もの孤独な戦い?もすごいが、その内容がもの凄い。
「ナンミョウホウレンゲキョウ 死ね!死ね!」「貧乏人め!金が欲しいか!のぼせあがるな…金ナシ、男ナシ、父なしガキのくせして」「みにくいバカづら」「クズ!」「ヒマ人 退屈」「嘘・偽装」「社会犯罪者」「ヤスモノのプレハブ家はカビ・異臭だらけ!」「あの親子はくさいものにはフタをし都合の悪い事には黙りこむ」「被害届出してみろ、告訴してみろ」「文句があるなら来てみれ!」「笑いとぼけてごまかしやがる。どこにでもすぐに顔を出す」「かくし合いだまし合いだけが残された手段」「ホラホラホラ、ごきげん伺いしてるよ」
被害を受けた側は、めまいがしたり不眠などで病院にかかっていたりしていたという。2年間ほど郵便局に配達を止めてもらっていたが、内容を見ないと怖くなってまた送ってもらったという。警察は「傷害罪に近いような脅迫です」という。