いまやどこの世界も「ズル」「まがい物」横行
どこも同じなのね。これは映像の世界でも言える。ドキュメンタリーテイストの番組でさえ、ロケ素材を編集時にトリミングをすることは多いもの。最後に黙って聞いていた熱狂的な韓流ファンが口を開いた。韓国の芸能界でアイドルに重視されるのはバランスが取れたスタイルの良さ。顔や足、ウエスト、胸はいくらでも加工可能だがバランスだけはさすがにできないからだ。
世の中は誰かの手で加工されたものばかりで成り立っている。最近では加工することが「ごまかし」「ズル」と思われなくなっているのも事実。それだけに、加工されずとも美しいものに遭遇すると、その衝撃度合いは以前より大きい。自分の目で見た美術作品や風景、マイクを通さず聞いた生演奏、メスを入れていない美男美女などなど。このような状況では、いずれ天然記念物の意味合いが変わってくるかもしれない。そんな未来では、これも時代の流れだと人々は納得するのだろうか。
モジョっこ