コナンと別もの実写版―溝端淳平も忽那汐里も「違うんだよなあ~」

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名探偵コナン 工藤新一の挑戦状(日本テレビ系木曜よる11時58分)>コナンの実写版。単発ドラマは今まであったけれど、連続ドラマとしては初らしい。コナンは溝端淳平、コナンの幼なじみの蘭は忽那汐里、その友達の園子はAKBの秋元才加、毛利小五郎は陣内孝則が演じる。アニメの実写版というと、どの作品でも「原作とは別もの」と考える向きが多いし正しい気がするが、このドラマはとりわけ原作とは別ものと割り切って見たほうがよさそう。

すぐ読めてしまうストーリーとトリック

   「黒ずくめの組織」によって江戸川コナンとなる前の高校生・工藤新一が、事件を解決していくミステリーとなっている。1話完結のほぼオリジナルのようだ。コナンの面白さは、小学生になってしまった工藤新一(江戸川コナン)が事件を解決していくところにある。でも、このドラマは高校生の工藤新一が主役なので、コナンというよりは金田一を見ているような気になるかも…。

   溝端淳平のコナンも、忽那汐里の蘭も、原作とは違った雰囲気がする。なんというか、溝端が演じると暑苦しく感じるのだ。原作ファンからすると、コナンの名は付いてるけど、普通のミステリドラマという感じではないだろうか。

   18日の回では、巨万の富を築いたラーメン王の告別式の後、長女の野口由里が園子とともに誘拐され、犯人から10億円のダイヤをアタッシュケースに入れて、屋上からアドバルーンでつるせという要求が届く。その通りにしたが、誘拐犯は現れず、アドバルーンを下げてみるとケースの中は空っぽ。

   誘拐は由里の狂言で、由里と確執のあった愛人の娘を殺すためだったということは、早い段階で予想がついてしまう。アタッシュケースのトリックも簡単なもので、コナンにしては凝ってない。

   ただ、キャストはまとまっているし、溝端と忽那のかけ合いもなかなかいい。「コナンを見る」というよりは、深夜に気軽にミステリドラマを見るという感じでならば楽しめるかもしれない。

(てらっち)

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