そして誰も辞めさせられなくなった菅首相-「退任予告」棚晒し

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   野党が出した内閣不信任決議案を巡るドタバタ政局。土壇場で菅首相が「遠くない時期の辞任」と表明、造反グループが矛を納めて収まったかに見えたが、菅が辞任の時期をあいまいにしたものだから大揺れだ。

   「もう1回、不信任決議案を出すことはできないですか」という司会の加藤浩次の質問に、日本テレビ政治部の青山和弘が次のように解説した

2度の不信任決議案はタブー

「もう不信任決議案出せないんですよ。同じ国会に否決された同じ法案を何度も出せない。まして菅さんは今国会を延長すると言っており、2度と出せません。首相を法的に辞めさせられるのは内閣不信任決議案以外になく、あとは自分で辞めるときだけ。つまり、自分が辞めると言わない限り辞めなくていい状況が昨日(2011年6月2日)生まれたというわけです」

   それを承知で「退任予告」というペテンにかけたとすれば、菅も相当の悪知恵。弁護士の八代英輝は「政治は3流といわれてきたが、昨日は5流、6流の茶番だなという印象ですよ」と吐き捨てた。

   さらに、キャスターのテリー伊藤が吠えた。

「菅さんに言いたいのは、お前が助かりたいから『震災』の言葉を前に出している。『震災』を利用しないでほしい。今後、復興で20兆、30兆のお金がかかる。こんなバカな政治家にこのお金を使ってほしくないですね」

   常識で考えて、一国の首相が辞任を示唆したら、2、3週間内で実行、長くても1か月以内で辞めないと世界から笑われる。それでなくてもペテン師だ、ウソつきだと非難されているのだから…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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