「首相代えてみたらもっと酷かった」てなことは本当にないのか!?

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   6月上旬の内閣不信任決議・決戦はどうなるのか。衆院は民主党が圧倒的多数だが、菅首相と犬猿とされる小沢元代表とそのグループが造反するとかしないとか。その票読みはいかに――!?

   ワイドショーの華のひとつである「政局」も、東日本大震災・原発事故以後は、そんなことより一刻もはやくあれをこれを――といった空気に押されて、盛り上がらない。政治家の権力欲、権力闘争欲は相変わらず旺盛だが、スタジオでは、司会の小倉智昭が「日本の復興のために今のままじゃダメだと言うが、『いまのチャンスに政局を』というようにしか見えない」などとため息つきそうに言って、厭戦ムードをかもしていた。

さっぱり見えない「誰が何をやるのか」

   コメンテイターの竹田圭吾「Newsweek日本版」編集主幹は「内閣の震災後の対応に問題がないとは思わないが、いまは一切の政治空白が許されない状況。変わったあと、誰がなにをやるのかを明確に示さないと、倒閣運動に大義がない」。

   オグラによれば、FNN世論調査で首相の支持率は微増した。また、いま首相を変えることには反対だという意見の国民が多いそうで、コメンテイターの中嶋朋子も「そう(変えないほうがいいと)思います。誰のための政治なんですかね」と、政局に厭気を示した。

   現在の首相が最悪だとして、変えてみたら――より最悪だったというのが、この国ではありがちである。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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