「子供にヨード剤を!」チェルノブイリ現地支援の菅谷昭医師

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「早くやらないといけない」

   厚労省は一昨日(2011年3月26日)、全国の水道事業者に対して、雨が降った後は川などからの取水を減らすか停止するようにとの通知を出した。福島・川俣町で行った子どもの被曝調査では、甲状腺から微量の放射線量が測定された。

   健康には影響なしというが、菅谷市長は「ベータ線が出てるわけだから、DNAにキズがついて将来がんの可能性がある。決して煽るわけじゃないが、そこまで考えておかないといけない」という。

   土壌汚染も進む。

   菅谷「だから、とにかく早くやらないといけない」

   ここで、子どもへのヨード剤投与をめぐって言い合いになった。

   杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「政府は配るといってるが、自治体はもう先回りして配ってる」

   諸葛「法律で、大人は100、 子どもは50ミリシーベルトを超えた時にヨード剤を配布するとなっている。いまは まだそれに達していない」

   菅谷「細胞レベルでは量は少なくても影響は受ける。私は予防的に飲ませた方が安心できると思う」

   諸葛「効果は限られている。タイミングがある」

   副作用もあるし、理屈では諸葛が正しいのだろうが、医師としての菅谷の現場感覚も貴重だ。

   菅谷「チェルノブイリのあと、隣のポーランドでは子ども1000万人の9割に、大人700万人にヨード剤を配った。後で見ると、ポーランドでは子どもに甲状腺がんは出ていない。政府の判断です」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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