東京電力はきのう(2011年3月27日)、 福島第1原発2号機のター ビン建屋内で通常の原子炉内の水の約1000万倍の濃度のヨウ素134を検出したと発表したが、半日後の夜になって間違いだったと訂正した。セシウムと読み違ったということで、実際は通常の10万倍の濃度だという。
測定後丸1日気づかず
司会のみのもんた「1000万倍なんていうと、核反応が起こってるんじゃないかと思いますよね」
諸葛宗男・東大特任教授「最初の発表通りの値だと、内部で核分裂が起こっているということですから、大変なこと。ただ、再臨界が起こったら、膨大な中性子線が出るはずなのに出ていなかった。そこで測定ミスだろうと判断したということで、同じ指摘が多くの専門家からあって、東電は訂正した」
東電は測定してから丸1日以上経っても、もっとも基本的な 疑問に気づかず、単なる汚染情報として発表してしまったわけだ。ヨウ素134の検出は原子炉の核反応を意味する。その濃度が「通常の1000万倍」となれば、「核分裂が起こっている」と発表しなくてはいけなかったはず。数字の意味もわかっていないのではないか。
末吉竹二郎(国際金融アナリスト)「諸葛先生の話を聞くと私にだってわかるのに、東電は疲労困憊して判断が鈍ってきてるんじゃないか」
外国は危機的状態を把握
みのは「外国の大使館なんかも機能を移すといってるんでしょ」
末吉「11日の当日からフランス大使館なんかは退去しろ。ドイツ企業はどんなに金がかかってもいいから日本を脱出しろといってる。アメリカ大使館は米国人 にメールで50マイル以上に退避しろと知らせている。ものすごい危機感ですよ」
みの「日本政府も危機感は感じてるんでしょうね」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「感じてるでしょうけど、問題は伝え方ですよ。それが曖昧だから疑心暗鬼を生んでる。でも、日本人は逃げることはできない。その中でどうするか、何ができるかですよ」
なぜこんな高い濃度の汚染水がタービン建屋のなかにあるのか、これがいまだにわからない。どうかしてる。