「うるさいから止めてくれ」
各テレビ局に視聴者から苦情が殺到しているという。CMの間に大震災関連ニュースを流しているのか、と錯覚するほど繰り返される「ACジャパン」の公共広告のことだ。
キャスターの小倉智昭がオープニングトークで苦情に応え、一考に与えするタイムリーな提案を行った。
スポンサー自粛で埋まらないCM枠
民放各局は地震発生の11日(2011年3月)から13日まで、特番態勢を敷いてCMを流さなかった。ところが、14日から通常番組が戻り出すとあの広告が頻繁に流れるようになった。スポンサーがCMを自粛しているため、空いたCM枠を「エーシ―」広告で埋めざるをえないのだ。
ACジャパン(前身は『公共広告機構』)は社会性のあるキャンペーンを推進するため、マスメディア、広告代理店、一般企業など約1200社がお金を出し合って設立した。大震災を想定していなかったために、現在13パターンの公共広告しかなく、それで繰り返しとなった。
小倉は提案する。
「例えば、スタッフが現地に行って、復興に立ち上がる現地の皆さんや、それを支援する自衛隊員や消防隊員の皆さんの顔を映しながらメッセージを取って、15秒から20秒間バーッと流したらどうかと思うのだけど…」
もともと社会的キャンペーンが狙いのACジャパン。速報を旨とするテレビ局のスタッフを使えばすぐにでも実現できるはず。時宜にかなっていると思うのだが……。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト