「大相撲の八百長がメールという証拠で浮かび上がってきてしまいました」と赤江珠緒キャスター。警察が先の野球賭博事件の捜査のために力士らのケータイを押収、メールを解析したところ、思いがけず(?)、談合相撲の打ち合わせや金銭の授受を疑わせるやりとりが、いもづる式に見つかった。13人の力士の名が出てきたという。
街の声も今朝(2011年2月3日)のスタジオでも、ガッカリだ、これでは相撲を見ても楽しめないという向きが大勢で、「まあ特殊な世界だから、ある程度は仕方ないかな」(街の男性)といった声が少数聞こえる感じだ。
「国技」なんていうから問題に
八百長の存在は、「相撲はスポーツなのか」という古い議論を再燃させる。でっぷりとした大男たちの豪快なぶつかり合いと、やらせという名の筋書きが楽しめる和風プロレス=相撲だとして、それに納得してカネを払う人がいるなら、そこには罪も非もない。その興行が神聖なる「国技」として適切かどうかはまた別の話だ。
相撲ファンの漫画家・やくみつるは「それ(八百長疑惑)も含めて、相撲はおもしろいと思ってきた」。やはり相撲好きだという三反園訓・テレビ朝日コメンテーターは対照的に、相撲をあくまで正々堂々と戦うことを誓うべきスポーツと見ている。
「スポーツはフェアーな真剣勝負だからドキドキする。八百長でやってるならもう見ないですよ」
司会の赤江は「いい勝負もあれば、(八百長も)混ざっている曖昧なものではやっていけないんでしょうかね!?」と疑問を口にするなど、シロクロだけでない日本の貴き和の伝統を保守する相撲に一定の理解を示している様子だった。
「そういう(曖昧な)文化なのかなと思ってたところもあったんですが、それではダメなんでしょうかね」と赤江が言うと、三反園が「そう思っちゃったら、終わりですね」と厳しい顔で即答した。