BSデジタル大ブレーク―地上波食うユニーク番組目白押し

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   エコポイントの追い風もあって、昨年秋に地デジ対応テレビに買い替えた家庭のBSデジタル放送の視聴が急速に増えている。世帯普及率は6割前後といわれ、地上波の視聴率にあたる「接触率」はゴールデンタイム(午後7~10時)で15%を越える。これは人気ヒットドラマが1本参入したのと同じで、その分、地上波は食われているわけだ。BS日テレのプロ野球・巨人戦の視聴率を地上波に換算すると10%弱に相当するとみられるが、これは地上波の視聴率を上回っている。広告収入もうなぎ登りで、地上波局が軒並み減収なのに対して、BSデジタルはここ数年で2・5倍近い。

テレビらしい大人のためのテレビ

   この上り調子を受けて、BS1、BS2がデジタルに移行するNHKはもちろん、BSデジタル民放局も独自色を前面に押し出して、このBSブームの中で1歩抜け出そうと虎視眈々である。

   BS日テレは強力コンテンツの「巨人戦」中継をさらに増やして、「巨人戦を見るならBS日テレ」の定着をはかり、BS朝日は「わたしの贅沢」をコンセプトに、平日夜9時台の紀行番組をより充実させる方向を打ち出す。BS―TBSは報道とドキュメンタリー、オリジナルドラマというTBSの伝統を引き継ぎ、BSフジはターゲットを絞り込んだ番組作りを目指している。みんなが見る番組ではなく、たとえば30代の女性にターゲットを絞り込んだような番組だ。テレビ東京と経営統合したBSジャパンは、自主編成の番組を増やすのが目標。

   BSイレブン編成・制作局長の二木啓孝氏はこう言う。

「4月に大幅な番組改編を予定しています。『ゆっくりじっくりオトナチャンネル』をコンセプトに、さらに幅広い番組編成を考えていて、その先駆けとして1月5日からJRA競馬の中継を始めます」

   BSイレブンは3D番組も目玉だ。

   今年(2010年)はさらに12チャンネル、来年3~4月には7チャンネル増える。BSしか見ませんという視聴者も出てきそうだ。(テレビウォッチ編集部)

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