民主党の「一兵卒」小沢一郎元代表と総理大臣兼民主党代表のクリスマスの直接会談も物別れに終わった。各メディアには、オザワが常々口にしている「一兵卒」(がなんで上司に逆らうんだ)なる言葉が踊り、司会のみのもんたも気になっていたらしい。
「オザワさんは『(自分は)一兵卒』と強調しますが、なにか意味があるんですかね」とコメンテイター陣にたずねる。
一兵卒というと、「ヒラ」的な立場を表すのに加えて、軍隊的な――いわゆる上司に絶対服従、滅私奉公的な要素が含まれてくるように思えなくもないが、オザワ辞書の「一兵卒」にそうした意味は入ってないのかもしれない。
杉尾秀哉TBS解説・専門記者室長は「小沢さんは、役職についてないという意味で一兵卒と言ってる。役職がなくても影響力のある人はいるので、『一兵卒』という言葉をそのままストレートに受け取らないほうがいいと思いますね」と言う。
国際金融アナリストの末吉竹二郎は「一兵卒」という言葉に古臭さを感じたようだ。
「昔の戦争の時代から60年も経ってるんですから、『一党員として』と言うぐらいが、いまの感覚じゃないですか」
オザワの言語感覚のズレを皮肉った。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト