11月28日(2010年)に最終回となったNHK大河ドラマ「龍馬伝」は、龍馬ゆかりの地を観光客が押し寄せる大変な人気だったが、昨年の妻夫木聡主演「天地人」の直江兼続には勝てなかった。
龍馬伝の平均視聴率は18・7%で、天地人の21・2%に及ばなかった。また、最終回は龍馬暗殺という最大の見せ場だったにもかかわらず21・3%で、これも天地人の22・7%を下回った。これについて、テレビドラマ関係者はこう話す。
「大河は歴史ドラマというけれど、ここ何十年かは『時代劇ホームドラマ』で、主婦が楽しみに見てるんです。天地人はこども店長の加藤清史郎の人気もあって、ぴたりそこにはまったけれど、龍馬は男のドラマですからね。女性は福山雅治に飽きてきたらもう見なくなっちゃう。終盤にかけて、龍馬伝の視聴率がじりじり下がったのはそのせいかもしれませんね」
最終回放送にはもうひとつケチがついた。まさに暗殺のシーンに愛媛県知事選挙の当確速報がかぶってしまったのだ。1年間の放送はまさにこの場面のためにあったというようなときに、福山龍馬の無念、苦悶の演技をぶち壊す野暮になってしまったのだ。ネットの書き込み、ツイッターには「興ざめした」という投稿が殺到、NHKにも200件近い苦情の電話が寄せられた。(テレビウォッチ編集部)