尖閣諸島沖の日本の領海近くに20日(2010年11月)、中国漁船の姿がないのにもかかわらず中国の漁業監視船2隻が姿を現した。
中国漁船衝突事件いらい漁業監視船の航行は初めて。しかも、1隻は機関砲まで備えた最新鋭監視船だ。
機関砲、軍用ヘリ2機
先の日中首脳会談で戦略的互恵が話し合われたはずなのに、この武装監視船の航行の狙いは何なのか、番組が取り上げた。
姿を見せた中国漁業監視船は、『漁政301』『漁政201』。このうち『漁政301』は、2580トン、22ノット(時速41キロ)で監視船では最速という。60日間無寄港の航海が可能で、監視船では初めて機関砲を装備、軍用ヘリ2機を搭載でき、今11月16日に就役したばかり。
この武装監視船の目的について中国農業省の幹部は「周辺国やその他の国家が、我々の海での権益に対して挑発や妨害を行うことを防ぐ」のが狙いという。
東海大海洋学部の山田吉彦教授によると、「『漁政310』は、海上保安庁の巡視船に対抗するためにつくられた。以前の漁業監視船と違うのは武器を搭載していることで、東シナ海対策だ。今回の航行も日本に圧力をかけるのが目的で、こんご頻繁に出てくると思う」と言い切る。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト