「パソコンがないと生きていけませんか」と司会の小倉智昭が聞いた。笠井信輔キャスターは「持って歩いてます」。中野美奈子アナもうなずいたが、小倉は「ボクはなくても大丈夫」と言いながら、「嫌な話だけど」とサンケイ新聞の記事をとりあげた。仙台市の24歳の男性が、ネットの動画サイト「ユーストリーム」で自分の自殺を中継したというのだ。
「2ちゃんねる」で予告
この中継は7日夜(2010年11月)から始まり、男性は自殺を予告したほか、人生観を語ったりしていた。8日にいったん途切れたが、9日未明に再開して、午前5時半ころ、部屋の外の物干竿にひもをかけてクビをつったまま動かなくなった。
これを見ていた人が警察に通報して、駆けつけた警察官が死んでいる男性を発見。男性は4日、「2ちゃんねる」で自殺を予告、勤めている金融機関の話、現在は休職中などと書き込んでいた。これには、真偽論争や「やめろ」「早くやれ」と騒ぎになっていたという。
小倉も戸惑ったらしい。
「こういうのって、どう思います?」
聞かれた常識人間の笠井は、「想定する事態を越えている。(配信を)カットする権力を持たせないと、こういうのは伝播していく」
小倉「アメリカなんかどうなの?」
デーブ・スペクター「チェックがリアルタイムでは間に合わない。なかにはネットにいじめられて自殺することになって、それをまたネットに載せるという矛盾も起こっている」
小倉「ネットの匿名性をなくしたら、パソコンの良さがなくなっちゃうものなのかね」
こんなこといきなり振られても、高木美保(女優)は答えた。
「悪用している人もいれば、そうせざるを得ない人もいる。要は使い方だと思う」
ご立派。
小倉「良識を逸脱している人があまりにも多い。規制はかけられないのかもしれない。イヤならパソコン使うなということでしょうが、使わなくても自分でタマがどんどん出ちゃう世の中。困ったものです」
それより、朝の5時半にこの自殺中継を見ていた人間がいたということに慄然とする。