バレー女子世界選手権5日目の3日(2010年11月)、第1次ラウンド最終戦が行われ、A組の日本(世界ランク5位)はセルビア(同9位)と激闘の末3-1で制した。
TBSが世界バレーを独占放送していることから、「朝ズバ!」も、元気のいい高畑百合子アナと柳本晶一元全日本女子監督が連日戦績を伝え、今朝(4日)も熱の入った解説で盛り上げた。
100年に一人の逸材
まずは共に全勝でコマを進めてきたセルビアとの対決から。第1セットから両チーム一歩も譲らない激しい展開の末、日本が28-26。第2セットも、4度のジュースが続く一進一退の結果、日本が29-27。
ところが、第3セットはエース木村沙織の動きを止めようと狙われ、好調の江幡幸子も高いブロックにつかまり苦戦。このセットは18-25で奪われた。
しかし、地力を発揮したのは第4セット。井上香織が相手スパイクをことごとくブロックし、江幡もコースを狙った巧みなスパイク、栗原恵、木村の渾身の一撃も決まって27-25。全勝で第2ラウンド進出を果たした。
スタジオでは柳本元監督が「3セット目を終えた江幡が、うまく切り替えて、コースをついた巧みなスパイクが見事だった。本当に地力がついたと思う」と20歳の江幡を絶賛した。
ただ、第1ラウンドはいわば前哨戦、6日から始まる第2ラウンドがいよいよ本番だ。日本はD組の中国(6日)、トルコ(7日)、韓国(9日)、ロシア(10日)と対戦するが、いずれも強豪。
柳本がとくに注目するのは、母国で100年に一人の逸材といわれるエース、キム・ヨンギョンのいる韓国。「近来にないまとまりで、気が抜けない」という。